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クラッド鋼の需要の理由と用途!合せ材にはニッケル・ジルコニアも

クラッド技術で製造される金属の需要が高まっている理由とは?

クラッド鋼を活用した設備を採用しようとお考えなら、ケミアークスへご相談ください。炭素鋼・ステンレスといった母材に性質の異なる金属を圧着したものをクラッド鋼と呼びます。近年ではクラッド鋼の需要が高まっていますが、これには複数の理由が考えられます。こちらではクラッド鋼が選ばれる理由や、具体的な組み合わせ方についてご説明いたします。

クラッド鋼の需要が高まっている理由とは

クラッド鋼の需要

クラッド鋼とは2種類以上の異種金属を接合したものです。現在クラッド鋼の需要が高まっているのには、以下のような理由が考えられます。

1.強度が増しやすくなる

複数の金属を圧着しクラッド鋼を形成すれば、単体の金属に起こりがちな強度不足を解消できます。大型の工業機器を製造するときには十分な強度を確保する必要があるため、クラッド鋼を採用すれば安心です。

2.単体の金属と同様に加工できる

クラッド鋼の製造では接着剤などは使わず、圧延によって母材と合せ材を接合していきます。この製造方法であれば剥離による不具合が起こらず、単体の金属と同様の加工が可能となります。

3.軽量化を実現できる

重量のある金属はそのままでは加工しにくいことがあります。しかし、アルミニウムなどの軽い金属と接合させたクラッド鋼を製造すれば、素材の軽量化を実現できます。重い金属と軽量の金属を接合したクラッド鋼には、十分な強度や性能がありながらも加工しやすさに長けているという特徴があります。

4.メンテナンスフリー化が実現できる

クラッド鋼を使用して作られた設備や構造物には十分な耐久性が見込めるため、機器の寿命を伸ばしたいときに最適です。耐食性や防錆性の高い金属を使うことで、メンテナンスの頻度を下げることも可能となります。

5.コストダウンにつながる

高価な金属を大量に使用すると大きなコストがかかってしまいます。また、使いたい金属材料が希少なものであった場合、使える量が限られてしまうという問題も生じます。
こういった場合には、高価な金属や希少な金属に対して安価な金属を接合するクラッド鋼を製造するのがおすすめです。クラッド鋼の導入には、材料費のコストダウンが見込めるという嬉しい効果もあるのです。

クラッド鋼の組み合わせ例について

クラッド鋼の組み合わせ

クラッド鋼は母材となる金属に合せ材を接合して作ります。ただし、圧延接合の際に伸びる性質を持った金属でなければ、クラッド鋼の母材や合せ材には使用できません。

そのため、クラッド鋼の母材や合せ材となる金属はある程度限られます。まずは、母材と合せ材の組み合わせ例を見ていきましょう。

クラッド鋼の名称 母材 合材
ステンレスクラッド鋼 炭素鋼 二相系ステンレス鋼
オーステナイト系ステンレス鋼
フェライト系ステンレス鋼
マルテンサイト系ステンレス鋼
スーパーステンレス
ニッケル合金クラッド鋼 炭素鋼 ニッケル
モネル
インコネル
インコロイ
ハステロイ
ジルコニア
チタン合金クラッド鋼 炭素鋼 チタン
銅合金クラッド鋼 炭素鋼
黄銅
ネーバル黄銅
アルミニウム青銅
ベリリウム銅
キュプロニッケル
ジルコニウムクラッド鋼 炭素鋼 ジルコニウム
タンタル+金属 炭素鋼 タンタル

上記は一例であり、ほかの組み合わせも数多く考えられます。クラッド鋼で特に多いのは、炭素鋼やステンレスを母材に使ったものです。また、合せ材にはステンレスやチタン合金、ニッケル合金が多く採用されます。とはいえ、その他の金属であってもクラッド鋼の製造ができるケースは多いものです。

クラッド鋼のメーカーは、母材と合せ材の多彩な組み合わせに対応してくれることがほとんどです。まずは、ニッケルなど使用したい金属などの要望をメーカー側に伝えてみましょう。

合せ材にはニッケル・ジルコニアも!クラッド鋼を使用したプラント設備なら

クラッド鋼に使用できる金属には条件があるものの、炭素鋼やステンレス、ニッケルやチタンなど様々なものがあります。プラント設備への導入も注目されている素材なので、ぜひチェックしてみてください。

クラッド鋼を活用したプラント設備の導入をお考えなら、ケミアークスへご相談ください。使用母材や合せ材に関するご相談にも柔軟に応じております。まずはお気軽にお声がけください。

プラント設備に関するお役立ちコラム

クラッド鋼を使用したプラント設備導入に関するご相談はケミアークスへ

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事業概要 化学プラント設備の輸入販売を主とする貿易事業
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