【クラッド鋼の製造方法】爆発圧着法や活用理由・用途について解説 | ケミアークス

日本では1950年代からクラッド鋼の技術が活用されるようになりました。現在ではクラッド鋼の需要が高まっており、製造方法も多様化しています。クラッド鋼を製造する際に特に多く採用される圧延法は、圧延圧着法とも呼ばれます。

圧延法には組み立て圧延法や鋳込み圧着法という種類があります。組み立て圧延法では溶接組み立てで、鋳込み圧延法の場合には鋳込みでスラブを構成し、熱間圧延を行って母材と合せ材を圧着させていきます。ただし、圧延法は金属に熱を持たせることで加工する手法なので、融点の異なる金属のクラッド鋼の製造には向いていません。

低合金鋼などの母材に対して肉盛層を溶接してクラッド鋼を形成していく肉盛溶接法と呼ばれる方法もあります。肉盛層にはステンレス鋼やニッケル合金などが多く採用されます。母材のサイズや形を問わず加工できるのが肉盛溶接法のメリットです。クラッド鋼の製造にはほかに、複合鋼塊法や拡散接合法などがあります。

コストパフォーマンスの良さから爆発圧着法を選ぶ業者も多いです。爆発圧着法とは爆薬が破裂する際のエネルギーを利用して金属を接合させるというテクニックです。熱ではなく、あくまで爆発の威力を利用して圧着していくのが爆発圧着法の大きな特徴です。スチールとアルミニウムなど、融点の異なる金属を接合させるときには熱間圧延の方法が使えないため、爆発圧着法が多く用いられます。

ケミアークスでは、クラッド鋼製造において爆発圧着法を採用しております。高品質なクラッド鋼を使用した設備を導入したいという企業様は、ケミアークスにお声がけください。

現在ではエネルギー不足という観点から、これまで採掘が行われなかった採掘の難しいエリアにおける資源開発が進められています。

しかし、こういった環境下では採掘機器や設備の腐食が起こりやすく、従来の機器を使った作業は難航することが多いものです。この流れを受け、高品質な鋼材を導入した機器の製造が進められています。難しい環境においてフレキシブルに活用できる機器や設備には耐久性や耐食性が求められます。

金属には錆びやすいという大きな問題があり、錆によって機材の一部が脆くなってしまうと故障による大きな事故につながる可能性も考えられます。

金属の腐食や錆はこまめなメンテナンスによってある程度回避できますが、点検や修理、機器の交換には大きなコストがかかってしまいます。これらの諸問題を解決するためには、長寿命かつメンテナンスが簡単な機材の導入が必須なのです。

クラッド鋼の品質は母材や合わせ材の選び方に大きく左右されます。ニッケルやクロムといった金属を使ったクラッド鋼は耐食性や防錆性が高いため、難しい環境下で稼動させる設備の素材として最適なのです。また、クラッド鋼に多く利用されている炭素鋼や低合金鋼にも高い耐食性と強度が期待できます。合金のクラッド鋼には単一の金属素材に比べ機能性が高いことから、各産業分野におけるニーズが高まっています。

一般的な各産業分野における活用例としては、以下のようなものが挙げられます。耐食性が高く製造コストもそれほどかからないニッケル合金クラッド鋼は、輸送ラインパイプやコネクターなどの素材として活用されています。ステンレス鋼に銅や銅合金を合わせたクラッド鋼もあります。

ステンレスや銅を使ったクラッド鋼には電気特性があることから、導電性が必要となる同軸ケーブルやダイオードのリード線といった製品に使われています。銅合金のクラッド鋼には比重が軽く加工しやすいという魅力もあります。チタンを使ったクラッド鋼には硫酸などの高腐食性溶液や海水などにも対応できる高い耐食性があります。チタン合金のクラッド鋼は海水淡水化装置などに多く利用されています。

クラッド鋼を製造するためには、異なる性質をもつ金属を爆発圧着法などの方法で接合させる必要があります。クラッド鋼には単一の金属よりも性能が高まるというメリットがあります。強度や耐久性の高い設備を導入したいのであれば、クラッド鋼の採用をご検討ください。

ケミアークスでは、クラッド鋼を活用した多管式熱交換器などのプラント設備をご提供しております。中国で生産されている安価でハイクオリティーな製品のお届けが可能です。素材に関してはご要望をお伺いしたうえで最適なご提案をさせていただきますので、まずはお気軽にお問い合わせください。